こんにちは。
アイシービーパートナー講師の竹内豊です。

我が家で、(遅ればせながら)フードプロセッサーを買いました。
野菜、肉、魚などの食材を、一瞬で細かく刻んでくれるキッチン家電です。
はっきり言って、フープロに感動している最近です(笑

今までは餃子やハンバーグひとつ作るのも、かなりの労力でした。
(私の餃子は具だくさんで、最低でも8種類くらいの野菜を入れますので、
包丁で全部細かく刻んでいたこれまでは、肩がバリバリ凝って大変でした!)
今は全部フープロ任せです。楽で、時間も大幅短縮でき、まるで魔法にかけられた気分です。
肉についても、豚肉ならヒレやモモ、鶏肉ならムネやササミなど、低脂肪の部位をブロックで買ってきて、
フープロで瞬時に挽肉に出来ますので、ダイエット&筋肉維持にぴったりな餃子を作ることができます。

結果的に今までと同じクオリティの餃子ができる(同じ結果を生む)としても、
道具一つでこんなに楽な思いができ、余った時間を他のことに使える。
仕事をする上でのスキルの使い方、仕事の進め方も、これに似ているかもしれません。

持てるスキルを最大限に発揮して、電話応対コンクール東京中央地区大会初出場にして
最優勝賞を獲得した小林有希さん(アイシービー研修事業部長/講師)の出場秘話を、
トレーナーの私からお伝えするシリーズ4回目です。前回の続きからお話しいたしましょう。

(本題に入る前に、一部語弊を修正します。
私の拙い料理レベルからして、フープロを使ったほうが明らかに良いクオリティの餃子が生まれます。汗)

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前回お話ししたように、コンクール出場対策のスタート地点でまず大切にしたいのは、
「イメージを膨らませる」ことです。
発表された問題を読んで、そこに描かれている情景、人物像、気持ちなど、
自由に発想を拡げ、問題の世界に入り込んでいくという意味です。
(正しい読解力はもちろん必要ですが、この段階でもっと必要であるのは、
自由で創造的なイメージです)

2016年の問題
に登場する人物の主役は田中翼という人で、
大阪市中央区にある会社で営業をしています。
競技のテーマそのものとしては、営業アポを成立させればよいのですが、
その背景として、どんな人が、どんな思いで、今日この1本の電話をかけようとしているのか、
想像をしてみることが、問題の解釈に深みをもたらします。

設定には、田中翼の年齢、性別、性格などはいちいち書かれていません。
イメージは自由で構わないのです。
私がイメージした田中翼は30代の男性で、
「営業でバリバリ数字を取ってやるぞ!」というオーラで風切っている感じではなく、
なんだか穏やかな、人のいい雰囲気の、誠実そうな、小太りの中年です。
取引先のもしもし商事の担当者・吉田さんは、田中翼の人柄を、実は気に入っています。
田中翼のために、大切な大学時代の後輩である山本さんを紹介してくれるくらいですからね。
気に入らない、嫌な奴には、そんな紹介などするわけがないと思います。

元気な日もあれば、営業の数字に追われて躍起になっている時期もあれば、やけ酒を飲む日もある。
二日酔いの日もあって、今回の問題に書かれている午後2時は、眠くなっている時間かもしれません。
でも、これからかける電話は、単なる数字稼ぎのビジネスではなく、
「人間同士として触れ合いが始まる貴重な瞬間である」という気持ちを抱いている。
そのようなピュアな部分を、中年のおやじになっても持ち合わせている田中翼が、
コーヒーで眠気を覚まし、気持ちを切り替えて、今日、山本さんに初めて電話をしようとしている。
私はそのようなにイメージしました。

さて、小林さんがイメージする田中翼はどうだったでしょう。
小林さんが田中翼になりきって演じるわけですので、
イメージは中年のおじさんではなく若い女性でしょう。
普段からアイシービーのブランドイメージにふさわしくエレガンスを絵にかいたような小林さんですから、
優雅で美しい田中翼像が生まれるんじゃないだろうか。
山本さんに電話をかける前のランチタイムも、そこら辺の定食屋で焼き魚ではなく、
お洒落なフレンチか何か食べていそうな田中翼をイメージするんじゃないか!
というのが、私の予想でした。

7月21日。小林さんと初めての練習開始。
初回ですので、コンクールとは何か?から認識合わせをすると共に、
イメージトレーニングの大切さ、
イメージトレーニングからスクリプト(※)作成に進むにあたって大切にしたいポイント、
本番までに取り組むべきメニュー等をお伝えしました。
(※スクリプト=話し言葉をそのまま文字にした台本のようなもの)

それからたった1日しか経っていない、7月22日。小林さんからメールをいただきました。
そこには、

「なかなかイメージがわかずにおりましたが、昨日で自覚いたしました。
先生の貴重なお時間と、ご指導を決して無駄にすることがないよう、全力で挑みたいと存じます。」

と、心のこもった言葉を書いてくださっていて、私も心が温まりました。

が、その先の文章に、驚くべき内容が書かれていました。

「出場経験者の皆様には、練習量、実力ともに、大変遅れをとっておりますので
すでに焦りを隠せずにおりまして、早速スクリプトを作成してみました。
とあり、なんとスクリプトが添付されているではありませんか!

「一番初めの段階で大切な、イメージトレーニングはしたんだろうか・・・・・・?」
「イメージから、まず言葉を口に出してみる作業はしたんだろうか・・・・・・?」
トレーナーとして、それを思わずにはいられませんでした。

しかし、メールに添付されたスクリプトを見て、私の更なる驚愕が・・・・・・!
(さすが、人とは一味も二味も違う小林さんです。いつもドラマを生んでくださいます。笑)

 

優勝までの練習の日々では、奇想天外なドラマがたくさんありましたが
今、全てが実りとなって残されています。
実りとは、お客さまに想いを届ける電話応対の実現、技能の向上、
そして感動体験です。

電話応対コンクールは毎年違ったテーマで開催されます。
一人でも多くの皆さまが、この輝かしい舞台へと足を運んでくださいますように。
アイシービーでは、電話応対コンクールに出場される選手の皆さま、そして
サポータの皆さまを、全力で応援させていただきます!

(完)

電話応対コンクール出場対策プログラムについてご興味がおありの方は、
こちらからお問い合わせください。